2024年のONEで発表されたMentorについて現時点(2024/10/17)の情報をメモ

2024/10/15, 16に開催されたOutSystemsのグローバルなイベント(ONE)でAIを利用してソフトウェア開発プロセスを効率化するMentorが発表された。

現時点でわかっていることをメモしておく。

全体像=従来のAI関連機能と新たな生成AIをMentorというブランドにまとめた

かつてMorpheusと呼んでいた、生成AI機能に加えて、既存の以下の機能を一まとめにして、Mentorと呼ぶことにした、ということらしい。

つまり新しい機能は生成AIだけ。

まとめられた機能は、

  • AI Agent Builder:これは開発者を助ける機能ではなく、生成AIの外部APIをOutSystemsから外部接続するためのもの
  • AI Mentor System:静的解析ツール(詳細は、ODCのAI Mentor System (AIMS) を試してみる #outsystems – Qiitaなどを参照。解析にAIを使っているので、AIツールの一部という建て付けにされている)
  • Code Mentor (と少なくともOutSystems 11の時は呼ばれていた。ODCでなんと呼ぶかについては資料が見つからなかったが):IDEで開発するときにコンテキストにあった実装案を提示してくれる機能。案の一つを選択すると、その実装が埋め込まれる

平たい目で見ると、どの機能も普通のプログラミング言語なら(周辺のフレームワークやツールを使えば)利用可能な機能ばかり。

OutSystemsの特徴としては、「Low Codeにこれらの機能が備わっている」ということになるだろうか。

生成AIについて

自然言語で仕様を記述すると、完成したAppを自動生成してくれる機能。開発中はMorpheusと呼ばれていた。これまで発表されてきた内容から考えると、ActionやScreenなどを単独で生成することはできず、完成したAppのみ作成できるということになりそう。関連ドキュメントに挙げたブログにはデモ動画があるので興味がある人はそちらを参照。

操作の流れとしては、

  1. 自然言語で仕様を指定
  2. 仕様に合わせてDataとRoleが提案される(手動で追加も可能)
  3. DataとRoleを決定すると、次に生成される画面がフロー込みで提示される(変更も可能)
  4. 問題なければ生成(Screen・Logic・Entityのセットでできる。画面遷移や権限制御付きのようだ)

2024/10/16時点でEAPはすでに開始されている。

関連ドキュメント

Mentor – Manage the Full SDLC with GenAI (OutSystems Blog)
Create Generative AI Apps with Mentor | OutSystems (製品紹介ページ)

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