OutSystemsによる開発プロジェクトに必要な教育(Web版)

OutSystemsを導入して、プロジェクトのために開発者を集めようとしても、経験者をたくさん集めるのは難しいと思います。

そこで、未経験者に何を教育するか考えてみます。

中心メンバーは経験者がいいと思うので、中心メンバーの指示の元開発するメンバーを想定します。また、企業の業務用Webアプリケーションを前提とします。

前提知識

Low-CodeプラットフォームであるOutSystemsを使っていても、システム開発の基本はJavaやC#によるWebアプリケーション開発とかわりません。

後で紹介する、動画のコース(英語、字幕は日本語あり)でも簡単な解説はあります。しかし、解説が薄いのと、概念や仕組みを英語の説明で理解するのはつらいと思います。

よって以下のような点を、事前に日本語の解説書(※)で理解しておきたいところです。

もちろん、Webアプリケーション開発経験者は、この部分をスキップして良いはず。

(※)将来、Extension開発に生かせる、OutSystemsが.NETを利用しているため、調査時等に知識が生かせる、という点でASP.NET+C#がおすすめ。他の言語でも問題ありません。

DB

簡単なSQL操作を一通り。CRUD、JOIN、INDEX、UNIQUE、桁数と型当たりがわかればいいと思います。

テーブル設計の方法(正規化当たり)

プログラム設計

どうモジュール分割するかとか、プログラムロジックの組み立て方とか。

このあたりは普通は経験で身につけるものかもしれません。

私がシステム開発を始めたときは、モジュール分割はたくさんの本と他の人の実装から、プログラムロジックの組み立て方は、柴田望洋氏の練習問題の本で勉強しました。

ただし、この方法だと時間がかかりすぎますね。良い代案はすぐに思いつかないので、プロジェクト参加者向けの説明資料で簡単に説明して、後は現場でということになるかもしれません。

OutSystemsでの実装パターン集みたいな本があるといいんですが。

Webアプリケーション一般の知識

WebアプリケーションがWebサーバとDBサーバで構成されている、HTTPで通信する、普通はステートレス……、といったことです。

概略はOutSystemsの動画コース先頭にもありますが、英語だし簡単すぎる気がします。

日本語で書かれた、薄くてわかりやすい、他言語環境向けのWebアプリケーション開発入門書を読んでおくといいと思います。

いらないこと

オブジェクト指向設計は不要です。OutSystemsにはその概念がありません。ExtensionやJavaScriptを書くようになれば別ですが、プロジェクト参加時には不要。

公式のWebコース

言うまでも無く一番重要ですね。

Developing Web Apps (OutSystems 11)

これをやりましょう。英語ですが、動画部分は日本語字幕が利用できます。

動画右下の「cc」というアイコンで字幕をオンにし、その右の歯車から字幕の言語を選択できます。

コース概要のところに24時間と書いてありますが、経験的にはもっとかかるはずです。

プロジェクト固有の教育

開発標準などの説明ですね。

項目としては必要なので別に出しましたが、プロジェクト固有なので書くことはあまりないですね。

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