OutSystemsには、ユーザが各アプリケーション内からフィードバックを送信できる機能があります。送信されたフィードバックを一覧するためのアプリケーションは公式提供されているのですが、別ファイルに一覧として出力する機能がありません。
今回紹介するForgeコンポーネントは、集められたフィードバックをExcelに一覧出力する機能を提供します。
Feedback Excel (Version: 1.0.1)
動作確認環境
Platform Version:11.0.108.0
Service Studio Version:11.0.208.0
フィードバックとは
フィードバックは指定したユーザに、アプリケーション内からフィードバックを送らせてサーバに蓄積する機能です。
LifeTimeからフィードバック機能を有効にされたアプリケーションで送れるようになります。
設定方法は次のリンクを参照:https://success.outsystems.com/Documentation/11/Managing_the_Applications_Lifecycle/Gather_User_Feedback/Enable_User_Feedback_for_Applications
ECT_Providerと言うモジュールを開くと、以下のように各ユーザーのフィードバックが一覧表示できます。
Feedback Excelの機能
①フィードバックを一度でも送信されたことのあるアプリケーションが表示されます。
②①で選択されたアプリケーションで送信されたフィードバックが一覧表示されます。
Submittedは送信された日時ですが、タイムゾーンがUTCです。
(2019/03/17追記)
Site PropertyにOffsetHoursと言う設定があります。UTCからのオフセット時間を数値で指定します。日本時間にするためには、ここに「9」を設定することで補正ができます。
StatusはOpen/Closedの2種類。公式のフィードバック管理モジュールであるECT_Providerで設定した値です。
③画面で表示されている内容がExcelファイルとしてダウンロードされるボタンです。
内部的な動作の仕組み
実は、送信されたフィードバックは、ECT_ProviderモジュールのEntityに格納されています。そのEntityを参照に追加して、普通のアプリケーションと同じように検索することができます。
ECT_ProviderのFeedbackとFeedbackExtです。
Service StudioのView Dataで確認すると、やはりFeedbackの方がメインのEntityのようです。URLを取得するためにFeedbackExtを使っています。
ECT_ProviderモジュールのActionを見ていると、自分でフィードバック送信機能を作れそうなものが含まれています。どうしてもそうした機能を作る必要があれば、このモジュールを研究してみる価値がありそうです。
コメント
ご紹介くださっていたんですね。ありがとうございます。
Feedback Excel の出力日時の時差は、Service Center で Site Property「OffsetHours」を設定することで、調整することができます。Forge のダウンロードページに貼ったスクリーンショットをご参照ください。
ありがとうございます。
日本時間なら9ですね。
記事中に補足を入れておきました。