The Talent Playbookを読んで見る(Part1)

OutSystemsのサイトからダウンロードできるThe Talent Playbookを読んで見る。

OutSystemsを使う開発プロジェクトチームを作るために、メンバーを探すプロセスについてまとめたもの。

Part 1、Part 2の2つあり、この記事はPart 1を対象とし、読みながら気になった部分をメモ。

シチズンデベロッパー

シチズンデベロッパーというのは、(プロの開発者ではなく)ITエンジニア以外の人で、開発をするような人のこと。つまり、業務側のユーザーが自分の業務用のアプリケーションを作るようなケースを想定している。

ノーコード・ローコードの用途として、シチズンデベロッパーによる開発ができる、と喧伝されることがある。

それに対するPlaybookの回答は、P.6にある。

To be clear, it is not ideal to start a low-code journey with a citizen developer. Instead, we recommend starting with team members with the right mindset and who are comfortable with development and demonstrate development skills. For them, OutSystems will be a great match. Once the foundations are there, then you can add citizen developers and this will be the best way to enable them and support a successful strategy to expand app development outside of the IT department, fully supported and governed by IT.

  • ローコードを始めるときにシチズンデベロッパーを導入するのは理想的ではない
  • 最初はスキルのある開発者で進めて、基盤ができてから、IT部門による支援と管理のもとでシチズンデベロッパーを入れるのが良い

部品や標準が出来上がり、各種プロセスが安定した後で、経験を積んだIT部門の支援化でシチズンデベロッパーの導入を考えましょう、ということ。

概ね同意。余計なことができないようにITユーザーの権限をうまく制御したいところ。

OutSystems開発プロジェクトメンバーをリクルートする

OutSystems経験者と言うのはなかなかいないので、基本的には他の言語での経験者から探すことになる。

その際に必須のスキルセットがP7のSkillsetに挙げられている

  1. SQL(必須)
  2. Web開発(必須)
  3. モバイル開発(あるとよい。モバイル開発をするなら一人は経験者を入れたい)

個人的には、1についてはSQLに加えてテーブル設計のスキルがあるべき。2について、アルニコしたことはないが、OutSystemsの開発体験を考えると必須とまでは言えないような……。Webの知識はあるに越したことはないが、無くても作れはする。セキュリティやパフォーマンスの懸念は出てくるので、CoEやWeb経験のあるメンバーによる支援は欲しい。

その他

Appendix B (P.30)に開発者とテックリードを募集する際の職務記述書(JD)のテンプレートが載っている。Computer Scienceの学位とか大仰なことが書いてあるが、基本は

  • WebとMobile開発経験
  • JavaScriptとCSSのスキル
  • C#とSQLの知識があると良い(後者は必須だと思うが。全社はExtensionを触る人だけがわかっていれば良いので、チームに一人とかCoEや部品開発チームにいればそれでよい)

というあたり。