2022/9/28に、OutSystemsとUiPathが提携するというアナウンスがあった。
UiPathはRPA分野の有名なベンダー。
アナウンス中で、連携によって実現されることとして、
- UiPathのソフトウェアロボットをOutSystemsから操作するためのコネクタ
- OutSystemsとUiPathの組み合わせで、効率よく使いやすいアプリケーションを作れる
- AIやMLのような先端技術を使って、文書処理・画像解析・言語解析などを自動化できる
- UiPathで、OutSystemsで作ったアプリケーションのテストを自動化できる
というものが挙げられている。
1.については、おそらく既にForgeにあるUiPath Orchestrator Cloud Connectoのことかな。Trustedのコンポーネントで、アナウンスの前日にも更新がある。
3.はUiPath側にあるAIやMLを使う部品を利用したロボットを作り、それを1のコネクタなどを使って制御しようということか。
4.が一般開発者にとっては重要そう。UIテストツールでやっているのと同じことをUiPathで出来るのは明らか。同じ自動化分野ということでUiPathの開発スキルを持つ人がチームにいれば、ローコード的なツールで作られたテストスクリプトができるので、保守もしやすいかもしれない。
OutSystems側の紹介ページ
アナウンスからリンクされていた、OutSystems側のこの連携に関するページ:OutSystems and UiPath
動画が埋め込まれている。ForgeにあるUiPath Orchestrator Cloud Connectorのデモ。
UiPathをOutSystemsと連携する利用例が3つ挙げられている。
- Attended automation:UiPathでバックオフィスのプロセスを自動化するときに、人間の入力が必要な部分についてOutSystemsでインターフェースを作る
- RPA orchestration:部門内のタスクをUiPathで自動化し、コネクタを使ってOutSystemsで統合管理する
- Automated testing:OutSystemsアプリケーションの手動テストを自動化する
UiPath側の紹介ページ
アナウンスからリンクされていた、UiPath側のこの連携に関するページ:Automate core business processes with UiPath and OutSystems.
リンクされているbrochureがシンプルでわかりやすい。特に3枚目のスライド。連携でできる主なことが
- OutSystemsでデータ公開用API作る(そしてUiPathのロボットでそのAPIを利用する)
- OutSystemsのコネクタでOrchestratorを操作する
の2つであることが読み取れる。
UiPathからのAPI利用については、Connector Builderを使う、と書いてある(2022/10時点でPublic Previewというステータス)。APIに接続するコネクタを作る機能らしい。
過去のRPAについての言及(OutSystems側から)
OutSystems側のブログやTech Talk等でRPAについては何度か言及されている。
- Implementing RPA: How to Avoid Common Pitfalls for a Successful Implementation (2020/7/9 のOutSystems Blog)
- RPA: Hit or Miss?というTech Talkの抜粋版。
- RPAはシステム間連携のバンドエイドみたいなもので、根本対応にはOutSystems、のようなことを言っている
- Robotic Process Automation (RPA) and Low-Code: When Should You Use What? (2022/8/18 のOutSystems Blog)
- 前のブログ記事よりRPA利用に前向きな感じに
- レガシーシステムを利用するビジネスプロセスを変更せずに自動化するとき、IT部門でシステム化に適さないような部門内の自動化にはRPAがいい
Next StepやOSDCでは、過去にセッションもあった。