これまでのOutSystems 11とは別の製品として発表された、Project Neoについて、OSDC(2021)時点まででわかっていることをまとめ。
Next StepとOSDCのKEYNOTEから。
残念ながら聞き間違えがあるかもしれません。気づいたら修正します。
Table of Contents
これまでのOutSystemsとは別の製品
OutSystems 11とは別の製品ということです。
つまり、OutSystems 12ではなく全く別の製品。
この製品のEAP申し込みはもう始まっています。URLは見つけたのですが、リンク元が不明なので、取り合えず貼らないでおきます。個人での申込みは無理そう。
Windowsにお別れ?
これまでのOutSystemsはOS: Windows、アプリケーションサーバー:IIS、フレームワーク:.NET StandardとWindowsべったりでした。
Neoでは、.NETはOSS版.NETの.NET Coreと統合された.NET6ベースに、更にLinuxコンテナベースに変わりました。
インフラはOutSystemsの手に
Neoは完全クラウドのアプリケーションプラットフォームだそうで、ユーザー企業が自前でインフラ用意して、みたいな方法がなさそうです。
OutSystemsが用意し、管理し、アップデートするAWSのインフラを使うことになります。
本当のマイクロサービス
アプリケーションはLinuxコンテナ+Kubernetesで動作する。
Publishを行うとコンパイル・コンテナ作成まで自動で行い、リリースはこのコンテナを環境に移送し、環境の設定(Site Propertyとか)を適用することになる。
コンテナ間の通信はRETS APIとメッセージング(ここでいうメッセージングが具体的に何かは不明)で行われる。
また、アプリケーションごとに分離したデータベースを持つ、と聞こえました。かなり本当にマイクロサービスな気がします。Aurora PostgreSQLというキーワードもあったので、この分離したデータベースはAuroraかも。
ちなみに共通部品はLibraryモジュールが担いますが、アプリケーションが持つLibraryのバージョンを、アプリケーション別に指定することができるそうです。これで共通部品リリースに伴うPublish地獄から逃れられるかも。
ツール
開発ツールは再び統合され、Service Studioで開発・リリース・各種モニタリングを行う。以前はService StudioのタブとしてService Centerを開いていたので逆戻りな印象ですが、Integration StudioやLifeTimeも統合されるそうです。
セッションでみたスクリーンショットではArchitecture Dashboardのアジリティを示すアプリケーションの色分けもついていました。SaaSに分離して持っている機能もいくつかは統合されるのかもしれません。
どうやるのかよくわからないんですが、アプリケーションをユーザーストーリーに紐付ける(そのためにプロジェクト管理ツールにもつなげる)ことができるとか。
その他キーワード
特に重要と思われるものとして:
- CI/CDを完全自動化できる
- ブランチ機能
- AI支援のあるユニットテスト
- 認証はOAuth2を組み込み(OutSystemsが提供する基盤もありそうな口ぶりだった)
他にも
- オートスケール(アプリケーションごと)
- AZをまたぐ自動レプリケーション
- CDN
- Open Telemetry (トレース情報やログを収集する仕組み)
- Neoに対応した認定試験が準備されている
など
感想
開発者的にはかなり良い印象。
すごいのはわかったので、早く触れる環境をくれ。
参考リンク
Project Neo発表(あらゆる組織に対応する次世代のクラウドネイティブ開発プラットフォームを発表)
OSDC1日目のKEYNOTE (Project Neoの説明はほぼここから)
OutSystems Developer Conference 2021 Day1 キーノートまとめ
@ITの記事:ローコード開発のOutSystemsが、マイクロサービス化した次世代版「Project Neo」を発表